生ごみの、その先を考えてみる。

生ごみの、その先を考えてみる。

料理をしたあとに残る、野菜の皮や芯、食べ残し。
毎日の暮らしの中で、ごく当たり前に出てくる生ごみです。
いつものように袋に入れて、決められた日に出す。
それで終わりのように思えるけれど、その先では、どんなことが起きているのでしょうか。


生ごみは、どこへ行く?


家庭から出る生ごみの多くは、燃やすごみとして回収され、焼却されています。その中でも、生ごみは決して小さな存在ではありません。

たとえば、横浜市が2025年度に行ったごみ組成調査では、燃やすごみの34.1%を生ごみが占めていました。

燃やすごみの、およそ3分の1。

こうして数字にしてみると、生ごみが私たちの出すごみの中で、大きな割合を占めていることがわかります。

もちろん、地域によってごみの内容や割合は異なります。
それでも、生ごみが私たちの暮らしから毎日たくさん出ていることは、身近なところからも見えてきます。


 

生ごみは、燃やすにもひと手間かかる


生ごみには、ひとつ大きな特徴があります。
それは、水分を多く含んでいること。
環境省によると、生ごみの約80%は水分です。
水分を多く含むごみは、そのままでは燃えにくく、焼却するためには、まずその水分を蒸発させる必要があります。

焼却炉では、ごみを安定して燃やすために高い温度を保つ必要があり、ごみの状態によっては燃料を使って温度を維持することもあります。
つまり、生ごみを燃やすということは、水分の多いものを、エネルギーを使って燃やしているということなのです。


そして、ごみを処理するための負担は、決して小さくありません。
日本のごみ処理にかかる費用は、年々増えています。
2015年度には国民一人あたり年間約15,226円だったごみ処理事業経費は、2024年度には約19,700円に。10年間で約29%増加しています。


施設の老朽化に伴う修繕や更新などにも、大きな費用がかかります。
ごみを処理することは、私たちの暮らしを支えるために欠かせない一方で、エネルギーやお金を使い、環境への負荷も生み出します。

だからこそ、出てきたごみをどう処理するかだけでなく、そもそも焼却するごみを減らすことが大切になっています。
そして、生ごみを減らすことは、焼却するごみの量を減らすだけでなく、収集・運搬するごみの量を減らすことにもつながります。



だからこそ、生ごみを減らしたり、燃やす以外の方法で処理したりすることには意味があります。
こうした背景から、国でも生ごみの減量や資源化に向けた取り組みが進められています。

では、私たちの暮らしに近いところでは、どんな取り組みをしているのでしょうか?


自治体でも、すでに始まっています


生ごみを減らし、資源として活用する取り組みは、すでにさまざまな地域で始まっています。

全国の自治体では、家庭での生ごみを減らすため、コンポストや生ごみ処理機の購入費を助成する取り組みを推進しています。どれほどの自治体が助成制度 ※を行っているかというと、全国1,741の地方公共団体のうち、なんと1,100もの自治体が家庭での生ごみの削減を支援しています。


ecotasコンポストでも、この自治体の助成制度について詳しくまとめており、ecotasコンポスト購入の際に、「助成金が適用されるか」を自治体名で検索するだけで、すぐ分かるようにしています。興味のある方は、ぜひご覧ください。

さらに、東京都では2026年度から、家庭から出る生ごみの分別収集・再資源化に向けた試行が始まりました。
横浜市では、燃やすごみの中に生ごみが3割以上含まれていることを背景に、生ごみを資源として活用するためのバイオガス化について検討が進められています。
京都市では、生ごみなどを微生物の働きによって分解し、発生したバイオガスを発電に利用する取り組みがすでに行われています。

 

こうして見てみると、生ごみを減らすことは、環境に関心のある一部の人だけが取り組むものではありません。

生ごみをどう減らすか。
そして、どうすれば「ごみ」として燃やすのではなく、もう一度資源として活かせるのか。その問いに対して、自治体もさまざまな方法で取り組んでおり、
私たちみんなの暮らしに関わる問題になっています。

※2026年5月当社調べ

 

 

だから、私たちにもできることを


もちろん、家庭でコンポストを始めたからといって、社会全体のごみ問題がすぐに解決するわけではありません。ecotasコンポストは、答えは一つだけではないと思います。

食べきれる量だけ買うこと。
食材をできるだけ使い切ること。
生ごみの水分を減らすこと。
そして、生ごみをコンポストで土に還すこと。

できることは、ひとつではありません。

大切なのは、すべてを完璧にやろうとすることではなく、自分の暮らしの中でできることを少しずつ増やしていくことなのだと思います。


 

生ごみを「ごみ」で終わらせない


コンポストでは、生ごみを微生物の働きによって分解し、土に還していきます。
昨日まで「ごみ」だったものが、時間をかけて土の一部になり、植物を育てるものになっていく。
その変化を、自分の暮らしの中で見ることができます。

ごみを減らすために、何かを我慢する。そんなイメージだけではなく、捨てていたものが、もう一度巡っていく。

コンポストには、そんな面白さがあります。
一人の取り組みは、小さなものかもしれません。でも、同じように暮らしの中でできることを選ぶ人が増えれば、その小さな変化は少しずつ大きくなっていきます。

そして、生ごみの問題は、私たち一人だけで解決するものではありません。
自治体や企業、地域、そして私たち一人ひとりが、それぞれの場所でできることを。

そのひとつとして、ecotasはコンポストを提案しています。
生ごみを捨てて終わりにしない。
暮らしから出たものを、もう一度、暮らしへ。
そんな小さな循環を、できるところから始めてみませんか。